【病院と組織マネジメント】「薬剤師」について

あらためて病院での活躍が見直されている「薬剤師」について

HMI株式会社の花岡です。病院と組織マネジメントの11回目です。
今回は、あらためて病院での活躍が見直されている「薬剤師」についてです

【薬剤師】
注目している視点:薬の最新情報と薬価差益
病院ヒエラレルキー:看護部と同列です。病院によっては、看護部より下位に位置づけられるケースがあります。
得意な領域:薬毎の適応及び価格管理
苦手な領域:医師との折衝

<組織マネジメントのポイント>
薬剤師は薬の専門家として、病院で力を発揮しています。
診療報酬上は医師に対しても薬の疑義照会を通して、薬の数を減らす様、努力することが求められていますが、実態として医師に疑義照会をかけられるケースは、ほとんどありません。

また医薬分業の流れを受けて、院外薬局に薬剤師さんは移ってしまったので、病院での薬剤業務に取り組む薬剤師さんの数は減ってしまいました。改めて病棟での薬剤業務のやりがい等を見直していかないと、各病棟で薬剤師を確保することは難しい状況になると思います。

かつて病棟に薬剤師さんがいることで、薬間違いに関するヒヤリハットを、抽出していくケース等をよく聞いていました。薬の専門家がいることは、看護師さんにとっては安心感が高い状況でした。

最近では電子カルテ導入に伴う、バーコードによる三点認証が普及し、薬の間違い等は減りましたが、変わってフォーミュラリーの導入など、改めて病院での薬の処方の仕方を変えていくことが求められています。

薬剤師の病棟薬剤業務を見直し、働き甲斐のある職務に変えていかないと、一度薬局に出てしまった薬剤師さんを再獲得することは至難の業と考えます。

【ありがちなエピソード】
薬剤師は薬の専門家ですが、医師も看護師も患者全体を見ています。
薬剤師の中には患者さんとのコミュニケーションを取ることが苦手な人もいるので、病院内で薬剤師の意見等を軽んじてしまうケースがあります。

一方、病院経営の側面からみると、病院の最大コストは人件費ですが、その次に多い費用項目は医薬品であるケースが多いです。医薬品の使い方、管理の仕方が病院経営に与える影響は大きいです。

【各職種が注意したい点】
薬剤師さんを薬の専門家として接し、一緒に薬の管理方法などについて議論していくと、院内でのコミュニーションが進みやすいです。逆に調剤さえやっておいてくれればいいと考えていた病院からは、薬剤師は離れ薬局に移ってしまっています。これから求められる医療を実践する為に、薬剤師さんを病院で抱えるか否かは、多くの病院が悩んでいる部分の一つと考えます。

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株式会社HMI 花岡 芳郎
~病院経営を次のステージへ~
URL:http://www.hmiteam.com/
MAIL:hanaoka@hmiteam.com

略歴:大学卒業後、製造業に就職。社会人5年目で医療系コンサルティング会社に転職。転職から4年、多くの病院の経営コンサルティングに関わり、
医療機関の組織マネジメント改善に貢献。現場に入り込み、各職種と対話をしながら病院組織の再構築を強みにしている。
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