【病院と組織マネジメント】「医事課」について

病院の事務の中で人数の多い「医事課」について

HMI株式会社の花岡です。病院と組織マネジメントの8回目です。今回は、病院の事務の中で人数の多い、「医事課」についてです。

【医事課】
注目している視点:診療報酬制度
病院ヒエラレルキー:国家資格者ではない為、ヒエラルキーとしては下位。
ただ病院収入とデータを持っていることから、一定の発言権を持つケースがある。
得意な領域:診療報酬制度
苦手な領域:医師との折衝

<組織マネジメントのポイント>
医事課員は国家資格を有していません。ただ病院内で受付からレセプト作成まで、幅広い業務を担当しています。最近では業務委託のケースも増えてきましたので、「何でも屋」という面は薄れてきましたが、病院内の各職種とのコミュニケーションの潤滑油的な役割を期待されるケースは多いです。

最近、一時期業務委託をしていたが、プロパー職員の医事課に戻すケースも増えています。業務委託では病院の収益に対して関心を寄せず、医師との折衝を避けるケースが見られることが一因ではないかと考えています。
また、最近ではレセプトチェッカー等のソフト性能が向上している為、単純に医師オーダーに合わせてレセプトを作成するだけの医事課員は、需要は減少していくことになります。

医師は医療についての知識を有していても、診療報酬制度についての理解は深くありません。これからは医療知識を有する医事課員が、医師と折衝して診療報酬上取りうる点数を、見逃さないという姿勢が必要です。今後、生き残りをかけて更なるスキルアップが求められる職種と言えそうです。

【ありがちなエピソード】
医事課員の仕事は、わかっている様で病院内で理解されていることは少ないです。実務経験の乏しい事務長、医事課長がいる場合は、医事課員の仕事がブラックボックス化してしまうケースがあります。

・病院経営判断をする上でのデータがすぐ出てこない
・一部の人しかできない業務がある
等という場合には、業務の棚卸しをしてみることをお勧めします。

【各職種が注意したい点】
医事課のマネジメントは事務長、医事課長の責任です。
「この人がいないと業務が回らない」という声が出たりするケースがありますが、それは組織マネジメント上の問題です。そもそも業務を平準化できていないことにこそ、問題があります。

医事課の指導を、内部だけで済ませている医療機関は多いですが、内部のやり方を踏襲しても、基本的に業務改善は進まないです。他医療機関がどの様に効率化しているか等について、医事課が積極的に外に出ていく方が、学びは大きいと思います。

=====================
株式会社HMI 花岡 芳郎
~病院経営を次のステージへ~
URL:http://www.hmiteam.com/
MAIL:hanaoka@hmiteam.com

略歴:大学卒業後、製造業に就職。社会人5年目で医療系コンサルティング会社に転職。
転職から4年、多くの病院の経営コンサルティングに関わり、
医療機関の組織マネジメント改善に貢献。
現場に入り込み、各職種と対話をしながら病院組織の再構築を強みにしている。
====================

株式会社HMI 花岡 芳郎へのお問い合わせはこちらから

    %d人のブロガーが「いいね」をつけました。