【病院と組織マネジメント】「事務長」について

病院の経営(お金)を管理する「事務長」について

HMI株式会社の花岡です。病院と組織マネジメントの7回目です。
今回は、病院の経営(お金)を管理する「事務長」について記載します。

【事務長】
注目している視点:院長の方針、病院の経営状態
病院ヒエラレルキー:幹部三役ではあるが、影響力を持つ人と影響力のない人に極端に分かれる
得意な領域:診療報酬制度、事務手続き、医師の会話
苦手な領域:看護部との会話、データ管理

<組織マネジメントのポイント>
事務長は国家資格を有していません。その為、院内で影響力を持つ事務長と、
影響力がなく院長の秘書的な事務長の2つに極端に分かれるケースが多いです。

ただ優秀な事務長がいないことには、これからの病院経営の成功は難しいです。
医師採用、看護師採用、病床機能、他院との連携、診療報酬制度、
事務長の業務は多岐にわたる為、その理解度の深さが病院経営に直結します。

また優秀な事務長に共通する点として「臨床現場を理解する努力をしている」が
あります。医療職の苦労を理解しようとしない事務長に、耳を傾ける医療職はいません。
そして医療職に積極的に声をかけることで、各職種の労を認めています。

事務長が事務長室に籠って、椅子にどっかり腰かけておられるのであれば、まず事務長はその行動パターンを変える必要があります。

【ありがちなエピソード】
事務長と看護部が対立しているケースは非常に多いです。

事務長も院長は最高決裁権限者と認識していますが、看護部は病院内で人件費が最もかかる部署でもあることから、給与を握っている、人事制度を握っている事務長と対立することが、多い様に見えます。

事務長が権限を自身に集中させることで院内の発言権を強めている場合は、非常に危険です。人事制度等や給与規定等を公開できる状態にしていかないと、えこひいきが横行したり、人手不足の時に就職した人が有利等、長く働き、病院を支えるスタッフが報われないケースが発生します。

【各職種が注意したい点】
事務長の力量は非常にバラツキが大きいですが、権限は大きく与えられているケースがほとんどです。

事務長もすべてに精通しているケースは少ないので、なんでも事務長にだけ相談するのではなく、院内で専門的に知識を有している人からも情報を得る様にしましょう。

またお金を握っている事務長に、臨床現場で何が起こっているかを、積極的に実際に見てもらう様にしましょう。

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株式会社HMI 花岡 芳郎
~病院経営を次のステージへ~
URL:http://www.hmiteam.com/
MAIL:hanaoka@hmiteam.com

略歴:大学卒業後、製造業に就職。社会人5年目で医療系コンサルティング会社に転職。
転職から4年、多くの病院の経営コンサルティングに関わり、
医療機関の組織マネジメント改善に貢献。
現場に入り込み、各職種と対話をしながら病院組織の再構築を強みにしている。
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