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【看護管理者のためのロジカルシンキング活用法 石井富美】3.難しい理論を考えるのではなく、条件を揃えて比較できる環境を作る 〜看護業務とロジカルシンキング〜

time 2018/07/25

【看護管理者のためのロジカルシンキング活用法 石井富美】3.難しい理論を考えるのではなく、条件を揃えて比較できる環境を作る 〜看護業務とロジカルシンキング〜

看護管理者のためのロジカルシンキング活用法

3.忙しさの指標を可視化するロジック

「忙しい」という言葉を聞かない日はないくらい、看護業務は煩雑です。
あらかじめ決められた処置や検査の他に、
突発的にコールされる「患者さんからの要望」、
予定外の入院患者さんの受け入れやメンバーのフォロー、
先取りして業務を進めていたはずなのに、
いつの間にか「残務」が山住みに、という日もあると思います。

「この忙しさ、誰かわかって!」という声をよく聞きます。
仕方ないよね、という気持ちの整理だけで終わらせてしまっては改善にはなかなか繋がりませんね。
やはり「忙しさ」をきちんと可視化して要因を分析することから始めるのが良いと思います。
やり方はシンプルです。
「何」をしているかを明確にするために、やっていることを数えるという手法です。
その日1日の「入院受け入れ、退院、手術出し、検査出し、点滴、食事介助、排泄介助、ナースコール対応、家族との面談」などなど、看護師が行なっている業務を可能な限り数えます。
その日の患者さんの数、看護師数も要素になり、どれだけ「手をかけたか」が数値化されれば、
それをも元に「忙しさ」の要因を分析することができます。
看護師一人あたり、患者一人当たり、どちらの見方でも良いと思いますが、
他の日や他の病棟と比較できる数値にすることで「指標」として使うことができます。
論理的に考えるということは、
難しい理論を考えることではなく、条件を揃えて比較できる環境を作ることです。

比較できて初めて判断ができるのです。

【前回記事】 申し送りはロジックツリー 〜看護業務とロジカルシンキング〜

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プロフィール
石井富美(いしいふみ)
多摩大学 医療・介護ソリューション研究所 フェロー

経営情報学修士(MBA)
東京理科大学理学部卒、多摩大学院経営情報学専攻科修了
医療情報技師、認定医療メディエーター、システムアドミニストレーター等

【経歴】
民間企業でソフトウエア開発のSEとして勤務した後、社会福祉法人に入職、法人本部事務局、情報システム室、事業部を経て経営企画室長に就任、グループ内施設の経営改善サポート、新規事業の企画、人材育成などに携わった。
2011年より多摩大学 医療・介護ソリューション研究所フェローとして活動し、医療機関の経営サポート、医療経営人材育成活動、企業向け医療ビジネスセミナーなどを行っている。
日本医療経営実践協会の医療経営士育成事業にも関わり、主に医療経営士取得後のフォローアップ研修を担当している。
2017年より関西学院大学大学院にて「地域医療経営」の科目講師も務めている。

【所属学会】
日本医療情報学会(医療情報技師)
日本医療コンフリクト・マネジメント学会(認定医療メディエーター)
日本医療マネジメント学会
地域デザイン学会 等

【著書等】
主な書籍
今すぐできる! 診療データの戦略的活用法
経営企画部門のマネジメント
医療・介護制度改革へ向けた病院経営戦略

・現在連載中の雑誌
月刊 医療経営士 ウーマンラボ
月刊 看護管理 今さら聞けない、ビジネスフレームワーク
季刊 眼科と経営 いきいき女性の働き方


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