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【特定看護師と診療看護師の違いと資格取得の過程 篠﨑真弓】5.特定行為研修

time 2018/03/25

【特定看護師と診療看護師の違いと資格取得の過程 篠﨑真弓】5.特定行為研修

5.特定行為研修

今回は、特定行為研修のお話です。
大学院で脳神経外科の実習をしていた頃、
前頭部の創傷治癒が不良な患者に対してデブリードメントを行うことになりました。
剪刀で不良肉芽のデブリードメントをしていきましたが、
部位が浅側頭動脈の近位だった事もあり、
動脈枝に当たり血液が飛散してしまいました。
しかも見事に私の顔面から頭部にかけて…
(マスク・眼鏡・防護キャップ・ガウンはもちろん装着しています)。

介助の看護師が少し拭き取ってくれましたが、
私は「早くバイポーラで止血させないと」と必死です。

なんとか止血・閉創し、手洗い場の鏡に写った自分を見て、
「これは…なんと殺人事件のような…」。
止血に必死なあまり、血液が飛散したまま作業をしていたのですから、
介助についてくれた看護師や指導医は戸惑いますよね。
殺人事件のような姿とは知らずに黙々と止血に挑んでいた私。
患者は鎮静中であったため、怖がらせる事なく終了できたことが幸いでした。

今となってはその殺人事件のような姿は笑い話ですが、

『特定の医行為を行うこと=侵襲的な行為であること』

を痛感しました。

焦っている私に対して落ち着いた介助をしてくれた看護師や、
激しく動揺した私を温かく見守り導いてくれた指導医、
そしてなにより処置を受け入れてくれた患者に感謝しました。

看護師が特定の医行為を行うという事は、
侵襲を伴う行為であるとの自覚が大切です。

診療看護師・特定看護師は、医学的知識や技術だけでなく、
行為に対しての責任感やリスク管理においても心構える必要があります。

【前回記事】4.診療看護師と特定看護師の研修区分数の違いについて

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プロフィール
篠﨑 真弓
略歴
1994年 日本医科大学付属病院 入職 (看護係長まで務めるが、大学院進学のため退職)
2011年 東京医療保健大学大学院 看護学専攻 高度看護実践コース入学
2013年 東京医療保健大学大学院 看護学専攻 高度看護実践コース修士課程卒業
2013年 日本医科大学武蔵小杉病院 入職
(診療看護師として研修後、循環器内科心不全ケアチームや救急外来でのトリアージなどを行う)
2017年 日本医科大学看護専門学校 異動 基礎看護学担当講師
現在に至る


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