【「ヒト」の視点での看護管理 佐藤譲】10.看護業務量を量として把握するため

医療界を取り巻く環境や状況の変化は、医療の急激かつ高度な技術進歩や複雑化、あるいは国民の医療に対するニーズの多様化、さらに保健医療制度の改革により、在院日数 の短縮化や在宅ケアなどの医療ケアの場の拡大をもたらしている。

看護業務は、保健師助産師看護師法 第 5 条において「療養上の世話又は診療の補助」の業務内容と規定されているが、看護業務に対する業務量の測定は1940年代より、観察者による看護業務の実態把握や患者の重症度からの算出が試みられている。そもそも業務量調査は、標準的な作業に対して標準的な作業時間を設定するため、質問紙調査やワークサンプリング法やタイムスタディ法などを用いられているが、看護においては、看護業務の実態把握や看護業務改善や看護師の適正人員配置などを目的に取り入れられている。

最近では、診療報酬にも看護必要度が取り入れられ、この看護必要度から業務量を見積もり、人員配置までデータ活用さることもある。

そもそも、看護業務量調査は何を目的に取り組まれましたか。その効果はありましたか?

==================================
佐藤 譲
【略歴】
東海大学工学部経営工学科 3年次の東海大学医学部付属病院での
看護実習(日勤・準夜勤・深夜勤で看護助手業務の実習)後、
「病棟における看護師の薬剤の混注作業」、「看護業務量調査」、
「病棟における看護要員の適正人員配置」などの研究に対し、
経営工学の学生として看護部調査研究委員会にかかわり、
東海大学大学院 工学研究科 経営工学専攻 博士課程前期修了(1996年)。

その後、東京都・栃木県・山梨県内の病院看護部にて、看護業務量調査の支援、
国立医療・病院管理研究所(現 国立保健医療科学院) 協力研究員、
財団法人日本訪問看護振興財団(現 公益財団法人 日本訪問看護財団) 主任研究員、
大学看護学部や看護専門学校での非常勤講師、
認定看護管理者教育課程ファーストレベル講師等を経て、
2003年 公益財団法人 日本心臓血圧研究振興会 附属 榊原記念病院に入職。
2010年より現職。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。