【「ヒト」の視点での看護管理 佐藤譲】8.看護における気づき・達人

看護学者のジョイス・トラベルビー(Joyce Travelbee)の「人間対人間の看護」とも言うべきでしょうか。

何気ない先読み行動で大きな成果・効果を生むものです。
相手は患者という人間です。たとえば、4人部屋からナースコールで呼ばれた際、ナースコールを押した患者だけを看るのか、それとも同室の3人の状態も看てしまうかにより、その後のナースコールが押される回数などに大きな差がでてくるものです。

これは「声掛け」「気づき」「気配り」「先読み」「アンテナを高く」類の行動心理と言われるモノでしょうか。看護そのものだって、結局のところ、いかに「先読み」をし、予防や悪化をしないように看護を提供し、その人らしい生活を送ってもらうことではないでしょうか。看護師が患者さんへの看護計画の立案をする際、多くの視点で「顕在・潜在の問題」を把握し、「目標・計画を立案」し、「行動・評価」をし、「計画を見直す」という一連の流れが身についています。看護計画だけではなく、看護師の行動そのものにそのサイクルを用いるだけで看護の達人に近づくはずです。

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佐藤 譲
【略歴】
東海大学工学部経営工学科 3年次の東海大学医学部付属病院での
看護実習(日勤・準夜勤・深夜勤で看護助手業務の実習)後、
「病棟における看護師の薬剤の混注作業」、「看護業務量調査」、
「病棟における看護要員の適正人員配置」などの研究に対し、
経営工学の学生として看護部調査研究委員会にかかわり、
東海大学大学院 工学研究科 経営工学専攻 博士課程前期修了(1996年)。

その後、東京都・栃木県・山梨県内の病院看護部にて、看護業務量調査の支援、
国立医療・病院管理研究所(現 国立保健医療科学院) 協力研究員、
財団法人日本訪問看護振興財団(現 公益財団法人 日本訪問看護財団) 主任研究員、
大学看護学部や看護専門学校での非常勤講師、
認定看護管理者教育課程ファーストレベル講師等を経て、
2003年 公益財団法人 日本心臓血圧研究振興会 附属 榊原記念病院に入職。
2010年より現職。

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