看護管理者支援サイト

看護管理が病院を変える

【2018診療報酬改定 木村憲洋】木村が解説!診療報酬改定:解説3

time 2018/02/26

【2018診療報酬改定 木村憲洋】木村が解説!診療報酬改定:解説3

【2018診療報酬改定】木村が解説!診療報酬改定

解説3

急性期一般入院料に対する注意事項があります。
急性期一般入院料は、
これまでの7対1看護が入院料1、10対1看護が入院料7となりました。
その間を補完しているのが入院料2から6となります。

今回の改定では、段階的になった診療報酬点数体系となっています。
厳密にいうとこれまでも重症度、医療・看護必要度の加算を含めると、
5段階だった7対1看護と10対1看護が、
7段階になったと考えてもらえればいいと思います。

ポイントは、入院料2と3については、
入院料1からしか転換できないという点にあります。

これらの点数は、
入院料1から落ちた医療機関に用意されている受け皿となります。

表の「急性期一般入院料」を見て行くと、
1561点と1491点となっています。
入院料3と4を比較すると、
必要度が1%しか違わない割に、
100点以上も入院料3の方が有利であることがわかります。

このような入院料2と3に対する優遇は長く続くと思いますか?

私の見方は、続かないと思っています。

6年後の同時改定が、
2024年で2025年の総仕上げとして、
最終的に入院料2と3がなくなる可能性があります。

なくならないとしたら入院料2と3については、
グラフの「急性期一般入院料の方向性」にあるように、
Aの直線とBの直線と乖離していることがわかります。

Aの直線に統一されて行くこととなれば、
入院料4から6の点数が上がり、
Bの直線の延長となるのであれば、
入院料2と3はいずれ是正されて行くこととなります。

私は、いずれBの直線へと収束して行くことであろうと考えます。

それを考えるとやはり入院料1をどのように死守して行くかが今回の改定のポイントでもあります。

ちなみに、200床未満は、
これまで必要度に関して23%でいいという経過措置がありましたが、
2018年3月の必要度が25%に満たないと入院料2からのスタートになります。

(図)急性期一般入院料の考え方

(表)急性期一般入院料

(グラフ)急性期一般入院料の方向性

【前回記事】 木村が解説!診療報酬改定:解説2

木村憲洋先生の他の記事はこちらから
木村が解説!診療報酬改定:解説1
5.診療報酬改定のポイント2
4.診療報酬改定のポイント1

————————-
プロフィール
木村 憲洋(きむら のりひろ)
高崎健康福祉大学 准教授

■学歴
1994年 武蔵工業大学工学部機械工学科卒業
2007年 東京医科歯科大学大学院医歯学研究科社会環境医学系医療経済学分野満期退学

■職歴
1994年から1998年 医療法人財団神尾記念病院
1998年から2007年 医療法人杏林会今井病院
2007年から 高崎健康福祉大学健康福祉学部医療情報学科

■専門分野
中小病院の病院経営/病院におけるミドルマネジャー教育/
医療関連ビジネスのビジネスモデル/医療における情報提供方法/医療機関への営業戦略

■著書
病院のしくみ、日本実業出版社
薬局のしくみ、日本実業出版社
2006年度診療報酬改定 33個の「変化」と「対応策」、ユートブレーン
看護のしくみ、日本実業出版社
2008年度診療報酬改定 33個の「変化」と「対応策」、ユートブレーン
病院経営のしくみ、日本医療企画
医療費のしくみ、日本実業出版社
医療経営白書、日本医療企画
超イロハ師長の病棟経営数字、日総研出版
病院の上手な使い方、扶桑社文庫
病院の仕事としくみ、ナツメ社
病院は、めんどくさい、光文社新書


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。