【「ヒト」の視点での看護管理 佐藤譲】2.看護部や看護は人で成り立っている

看護部の規模が大きい小さいにかかわらず、看護部内に「定年にむけたカウントダウンが始まっている人」、「イライラさせられる人」、「一緒に働きたくない人」がおられることでしょう。これらの認識・感情に対して「仕事だからわきまえて!」なる一喝できない時代となっていることでしょう。人との接し方で「これで正しいだろうか」「これでよかったのだろうか」なる疑問・不安に陥ったり、フッと吹っ切れることがあろうかと思いますが、それこそ人です。人が人のことで悩み、人が人を育て、人が看護をも育てるものだと思います。「人間対人間の看護」(著Joyce Travelbee、医学書院)では、相互作用理論(対人間関係論)なる看護師と患者の人間関係の表現があるように、看護を提供する際、組織内の看護師と看護師の人間関係も存在しているはずです。Travelbeeは看護の援助の目的に対し、回復への援助だけでなく、病気という人生経験に意味を見いだすことと表現しています。看護管理においても、成果を目的に、結果だけでなく、その過程での人と人の関係に組織結束力や人の成長としての看護管理に意味を見出すことができると思います。

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佐藤 譲
【略歴】
東海大学工学部経営工学科 3年次の東海大学医学部付属病院での
看護実習(日勤・準夜勤・深夜勤で看護助手業務の実習)後、
「病棟における看護師の薬剤の混注作業」、「看護業務量調査」、
「病棟における看護要員の適正人員配置」などの研究に対し、
経営工学の学生として看護部調査研究委員会にかかわり、
東海大学大学院 工学研究科 経営工学専攻 博士課程前期修了(1996年)。

その後、東京都・栃木県・山梨県内の病院看護部にて、看護業務量調査の支援、
国立医療・病院管理研究所(現 国立保健医療科学院) 協力研究員、
財団法人日本訪問看護振興財団(現 公益財団法人 日本訪問看護財団) 主任研究員、
大学看護学部や看護専門学校での非常勤講師、
認定看護管理者教育課程ファーストレベル講師等を経て、
2003年 公益財団法人 日本心臓血圧研究振興会 附属 榊原記念病院に入職。
2010年より現職。
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